「復讐は俺の手に (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-2)」販売店・購入・ショップ情報。ミッキー・スピレイン早川書房

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復讐は俺の手に (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-2)

ミッキー・スピレイン早川書房

早川書房
マイク・ハマーのシリーズ三作目。
久しぶりに戦友と出会ったマイク・ハマー、二人で泥酔し、ホテルに泊まってしまう。目覚めてみると友人は拳銃を手にして死んでいた。しかもその拳銃は、ハマーのものだった。殺人の容疑をかけられ、探偵許可証も拳銃携帯許可証も取り上げられたハマーは、丸腰のまま本当の犯人を探しはじめる。

スピード感あふれる展開、最後の一行で明かされる犯人の意外な正体と、とてもよくできたミステリでシリーズでも一、二を争うおもしろさ。しかも本作は、ミステリのできに関係なくマイク・ハマーのファンには重要な一冊。今までからかいがいのあるかわいい娘ぐらいにしか思っていなかった秘書のヴェルダに、どうやら愛情を持っていたらしいとハマーがようやく気付くからです。これから二人がどうなっていくのか、シリーズの楽しみが一つ増えました。探偵許可証を取り上げられたハマーに代わって、ヴェルダが活躍するところも読みどころです。


 

燃える接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 26‐9))

ミッキー・スピレイン早川書房

早川書房
マイク・ハマーのシリーズ六作目。夜の山道をドライブ中に女性を拾ったマイク・ハマー、直後、何者かに襲われて瀕死の重傷を負い、女は拷問を受けて殺されてしまう。復讐を誓ったハマー、傷が回復するとすぐにこの謎の集団の追跡をはじめる。

本書の敵は、政界にもコネを持つ巨大なマフィアの集団。一方のハマーは、今回もまた探偵許可書&拳銃携帯許可証を取り上げられた状態で、周りの人が止めるのもきかずに、執拗にマフィアを追い続ける。こんな状態で勝てるワケはないと思うのだが、そこはハマー、強引さで読者を納得させてしまう。

偶然が重なりすぎる気がしますが、次から次と事件が起きて場面が変わり、息をつぐ間もないほどです。
シリーズ第一期の最後を飾るにふさわしいハデな作品です。


 

ワイルド全詩 (講談社文芸文庫)

オスカー ワイルド講談社

講談社

 

ハイチムニー荘の醜聞 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-14)

ジョン・ディクスン・カー早川書房

早川書房

 

貴婦人として死す (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-3)

カーター・ディクスン早川書房

早川書房
原題の「Lady」を「貴婦人」と訳した初訳者は褒められてしかるべきだろう。これによって「貴婦人としての誇りを持って、私は死を選ぶ」という決意表明に繋がり、犯人の「夫人は不倫相手と心中した」と思わせたいという意図と見事に合致するからである。しかし、皮肉な事に拳銃が"心中場所"と離れた場所で見つかり、殺人事件の解明へと話は移る。

夫人の家から海に繋がる崖までの足跡が本書のテーマで、いわゆる"雪の上の足跡もの"(本作では雪は出てこないが)である。そして、事件を主要登場人物である医師の手記の形で表している点が作者の工夫である。この手法のメリットは手記の書き手にとっての真実を書けば良い点で、それが絶対的真実である必要がない事である。カーはこの手法を良く使う。そして、事件を解決する鍵はこの手記の中にさりげなく書かれているのである。カーの技巧が光る。

カーの作品で"雪の上の足跡もの"と言うと「白い僧院の殺人」が代表作と思われているが、本作はそれに優るとも劣らない傑作。

 

日曜日ラビは家にいた (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-4)

ハリイ・ケメルマン早川書房

早川書房

 

アンクル・アブナーの叡知 (ハヤカワ・ミステリ文庫 33-1)

メルヴィル D.ポースト早川書房

早川書房

 

魔術師が多すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 52-1)

ランドル・ギャレット早川書房

早川書房
魔術師が高貴な職業として扱われるというパラレル・ワールドのヨーロッパを舞台にして、魔術師が自ら封印した密室の中で殺されるという設定の魅力タップリの作品。超能力の存在を前提にして、謎をロジカルに解く西澤保彦氏の作品を中世ヨーロッパの世界に移したと想像して頂けると雰囲気が掴みやすい。

題名の通り魔術師がたくさん居るのだから、被害者よりも魔力が強い者が封印を解いて殺人を犯した事にすれば話は簡単なのに、そうしないで地道な謎解きにした作者の意欲は買いたい。しかし、魔術師達の人物(?)造詣が弱いので、彼らの人間関係がハッキリとせず、ストーリーに溶け込みずらいのが辛い。そして、作者の意欲は買うが、やはりこの設定で「Who Done It」や「How Done It」に拘るのは無理があろう。その点、発想を「Why Done It」に転換して見せた西澤氏の方が(後発とは言え)一枚上の感じがする。更に読了後、果たして登場人物を魔術師にする必然性があったのか、という疑問が残るのが後味が悪い点。

とは言え、中世騎士道精神が隆盛を極めていた頃のヨーロッパの雰囲気をミステリに持ち込むという大胆な趣向で読む者を楽しませてくれる佳作。

 

夜の冒険者たち (ハヤカワ・ミステリ文庫 38-3)

ジャック・フィニイ早川書房

早川書房

 

蜜の味―ホームズ隠退後の事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 83-1)

H.F.ハード早川書房

早川書房

 
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裁くのは俺だ (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-1) ミッキー・スピレイン 早川書房 裁くのは俺だ (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-1)
ハードボイルド小説ってそもそも、
という好奇心から初期の代表作として読んでみた。

「ハードボイルド小説とは男性用のハーレクインロマンス」
という齋藤美奈子評があまりにその通りで、
読みながら笑ってしまった。
困難も上手く立ち回れる俺と酒といい女。
男性が妄想したい自分像そのまんま(笑)。
楽しい(笑)。


1920年代から始まる初期のハードボイルド作品で、
現在も購入出来るのは近年死んだこの作者のものあたりしか
ないらしいので、今読むとシンプルすぎるが、
ハードボイルドの条件が
きちんと入っている基本作品として読めて良かった。

お話自体は良く出来た青年漫画の読後感と同じで、
おもしろかったです。可もなく不可もなく。以上。
芸術でなはいし文学でもない。よく出来た大衆娯楽。
売れたのが分かる。
あらためて、硬派なヘミングウェイ派と読み比べてみたい。


訳者の中田耕治がこの作品に対して、
「この作家には、極めて低俗だけれど何かがある、と思った」
と一言だけしか書いていない所が面白い。
普通もうちょっと褒めるだろ(笑)。
赤い収穫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 143‐2))
新潮文庫・1960年5月刊「血の収穫」能島武文訳と読み比べました。
本書は89年発行ですから、約30年後の新訳です。抗争に荒れ果てた
ポイズンヴィルの雰囲気やオプの会話も直截でストレートに伝わります。

ただし本書は、ひねくれ者同士の会話が多いためストーリーの展開を
忠実に追うには前書の能島武文訳に軍配が上がります。