久しぶりに戦友と出会ったマイク・ハマー、二人で泥酔し、ホテルに泊まってしまう。目覚めてみると友人は拳銃を手にして死んでいた。しかもその拳銃は、ハマーのものだった。殺人の容疑をかけられ、探偵許可証も拳銃携帯許可証も取り上げられたハマーは、丸腰のまま本当の犯人を探しはじめる。
スピード感あふれる展開、最後の一行で明かされる犯人の意外な正体と、とてもよくできたミステリでシリーズでも一、二を争うおもしろさ。しかも本作は、ミステリのできに関係なくマイク・ハマーのファンには重要な一冊。今までからかいがいのあるかわいい娘ぐらいにしか思っていなかった秘書のヴェルダに、どうやら愛情を持っていたらしいとハマーがようやく気付くからです。これから二人がどうなっていくのか、シリーズの楽しみが一つ増えました。探偵許可証を取り上げられたハマーに代わって、ヴェルダが活躍するところも読みどころです。